視野を広げれば良いというわけでもないんだなぁ

よくビジネスの世界では、視野を広げようと言われます。
皆さんも、よく言われているのではないでしょうか?
ですが、この小説を読んで、それだけではいけないんだなと感じた話。
その小説は、イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウさんの作家生活15周年記念作品です。

この小説は、ファンダム経済にがメイン題材になっています。
ファンダム経済とは、ザックリいうと推し活のことです。
読み進めていくと、視野という単語が何度も出てきます。
登場人物の女性大学生は、「視野が狭い友達を下に見ている」表現があり、「自分の方が視野が広いから」という理由で安心している。
ですが、その女性も苦しんでいます。
大学には自分よりも視野が広く、先に進んでいる(と勝手に思い込んでいる)友達が多くいて、取り残されている感覚に襲われる。
その苦しみから、自分よりも劣っている友達を見て安心する。
まぁその感覚もわかりますよね。
だからこそ、視野を広げる意識を持つ。
私も、ここ数年視野を広げるために様々な活動をしてきました。
海外に行ったり、関西大阪万博に行ったり、なんらかの勉強会に出席したり
特にChatGPTを筆頭に、生成AIの勉強にも力を入れてきました。
読んでいる本もほとんどがビジネス書、技術書だったのですが、視野を広げるために、小説も読み始めました。
今回、イン・ザ・メガチャーチを読んだのも、その一環です。
視野を広げるために読んだのに、実際には視野を狭める重要性を学びました。
この小説では、ファンダム経済、推し活に関わる内容なのですが、推しのために生活3人の主人公がいます。
推し活にハマるということは、自分の人生を推しに捧げる。
もう推ししか見えない。
それは、視野を狭めていくこと。
客観的には、3人の主人公は幸せとは言い難い終わり方なのですが、推し活に夢中になっている時は幸せだったはずです。
視野を狭めること→没頭、没入していくこと。
その先にあるのが、異常な熱狂。
そこには熱があります。
先に、私が視野を広げるために様々な活動をしていると書きましたが、視野を広げ様々な知識や経験をいかに自分の身にしていくか?
どのように新たなものを創っていくのか?
その時にこそ、視野を狭めていくことが重要なのだと感じました。
視野を広げて得てきたものを、視野を狭め集約していく。
新たなものを作り出すのに必要なのが熱。
視野を狭め、熱を生み出し、新たなものを創り出す。
拡散と収縮の連続運動。
イン・ザ・メガチャーチを読んで、自分にはそれが必要だなぁ〜と感じました。
視野を広げるだけでも、狭めるだけでもいけない。
両方大切。
そうやって新たな価値を創り出していこうと感じた読書体験でした。
久々に小説読んでみて良かった!
また視野が広がった!
やっぱり自分の人生に読書は必要だ。
一番手軽な自己投資。

もし今、深い悩みに囚われているのなら、視野が狭まっているかもしれません。
そんな時に有効なのが、カウンセリングです。
カウンセリングで、狭まった視野を広げてみませんか?
拡散と収縮の連続運動の第一歩がカウンセリングです。

ランキングクリックお願い↓

心理カウンセラーランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 心理カウンセリングへ
にほんブログ村

このサイトの更新を受け取る

お申し込み・お問い合わせはこちら

コミュニケーション心理分析で、
自分の性格を「見える化」してみよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください